
木の香りが朽ちないのは、木が深呼吸している証拠です。人は木の香りに魅せられ、木もまた人の心情を感じとります。
玄関を開けて最初にほっとひと息つくとき、それが安らかな吐息であれば木も喜んで迎えてくれるはず。
木と共にいつまでも良い香りに包まれる家を造りたいと思っています。
日本には、日本の気候風土に合った建築方法があります。三恵住宅では「地震にも強く耐え、高温多湿の気候にも適した「木造在来軸組工法」を採り入れています。
建物は、構造の種類に関わりなく下にいくほど重量も大きさも増えていかなければ非常に不安定な状態の建物になります。しかし、むやみやたらに太い材料を使ってもかえって家のバランスをくずしてしまいます。三恵住宅では、ただ太いというだけでなく、必要な材料を必要な太さで配分することによって、バランスのとれた強い構造の家をつくります。
「家が凶器になったことを忘れてくれるな」 平成7年1月17日に起きた阪神・淡路大震災。ある週刊誌の記事に掲載された被災し愛する家族を失った方の一言は今でも私たちの心に突き刺さっています。その時から、三恵住宅では耐震性を強化した独自の開発を目指すようになりました。二度と家を凶器にしない。その思いを実際にカタチにするため、木造在来軸組み工法の、強い構造を独自に開発。その中心となったのが耐力壁の開発です。何度も繰り返した実験と検証。3年かけて納得のいく強度を得られました。これを構造計算にかけて厳しい基準をクリア。自信を持ってお客様に提供できると思っていました。
ところが当時の建築法では、前例のないものは耐力壁と認められませんでした。しかし平成14年には建築法が改正され、実際に強度があるものは認められることなりました。「我々の主張が通ったことは、ほんとうに嬉しかったです」と社長の横山は言います。現在は、(財)日本住宅・木材技術センターの強度試験の評価書により、強度な耐力壁として認められています。もちろん、すべてのお宅に400ページからなる構造計算書も必ず提出し、お客様に丁寧に説明しています。

先端技術を導入している一方で、伝統的な土壁にもこだわっています。高温多湿の季節がある日本では、湿気を調節する土壁が一番よいと私たちは考えています。
快適な室内環境を実現するためには、暖房設備の力だけに頼るのは難しく、床・壁・天井などの温度を一定に保ち、断熱性能と気密性能を整えることが必要になります。三恵住宅が造りつづけている昔ながらの工法である土壁は、家を腐らせる最大の要因である外気温との差による壁内結露は絶対におきません。そして、断熱材にはない吸湿性や遮音性、夏の冷却効果、防火作用があり、万が一火災が起きたときでも燃えにくく、有害物質が発生しないなどのたくさんの優れた効果をもっています。使用する素材はどれも自然素材なので人体に優しく、快適な住空間を提供してくれます。
また、地震による倒壊を防ぐために、柱や梁を強くすることと同じくらい壁を強くすることも重要です。土壁はその壁の強度においても耐力壁として有効です。下地には竹を組み、昔にはなかった筋交いの兼用、そして三恵住宅が開発した耐力壁を使い、昔ながらの工法に先端技術を導入し、安心して暮らしていただける住まいを実現します。
本物の土壁は、優しく、強く、家全体、そしてご家族みなさんの健康を守ってくれます。
自然環境にきちんと馴染んでくれる土壁の家を大事にしていくことは、私たちの和風建築への思いです。

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