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2008年09月14日
カテゴリ:ボスの部屋
横山宏章
お久しぶりです。このところ私たちの住宅建築業界がひっくり返るほど変革しつつあるので、その対応でなかなか投稿できませんでした。これから住宅の業界に 身をおく私たちはこの変革に本気で取り組んでいかないと生残れません。何故なら、この業界は、人口減少に伴い少なく見積もっても住宅の着工件数は30%ダ ウンします。つまり30%は、建築会社が要らないということになるのです。しかし、これを分析するともっと厳しい現実が見えてきます。住宅の着工数のシェ アーは大方、30%が大手ハウスメーカー・30%が年間数十棟~1,000棟といった物件をこなす地域のパワービルダー・残りの30%が地元の工務店と いったところです。そうしたとき大手やパワービルダーはこの変革に対応するだけの準備は既に着々と進めています。私たち工務店が本気になって対応していか ないと、要らない30%全てが私たち地域工務店が担ってしまうことになりかねません。しかし、南北に長い日本列島では全国どこでも画一的な住宅造りは本来 のあるべき姿ではありません。やはり地域に根ざした私たち工務店が頑張って、地域の気候風土に合った住宅作りをして行くべきと思っています。前置きはこれ くらいにして、このところの変革について詳しく投稿させていただきます。いつもどおり堅い話なので、興味のある方が読んでみてください。
福田首相の肝いりで、始まった200年住宅構想、そんな矢先の辞任劇でこの構想がどうなることかと思いました。しかし、今回2度目の「超長期住宅先導的モデル事業」に対する国からの補助の受付で、本格的に200年住宅構想が動き出したのを実感しました。
これは、住まいを「いいものをつくってきちんと手入れして大切につかおう」という主旨もと、20年から30年で建替えるのではなく、3世代は住み続けられるいわゆるストック型の住宅を作っていく取組みです。
具体的には、国土交通省の外郭団体である独立行政法人建築研究所に超長期住宅作りとして先導的モデルに値すると申請しそれが評価されると、国土交通省が採択し、建築費の10%又は200万円のうちの低い方が補助されるというものです。
私たち三恵住宅も今回の申し込み受付で、申請を出しました。この結果が出て私たちの取組みが採択されたら詳しくお伝えしますね。その中で、一番気が 引き締まる思いなのは、長期に渡るデータの管理です。3世代を考えると60年は建築した建物のデータを保存しておくことが必要です。紙ではなく、CD又 はDVDにテ建築データを記録しお施主様にお渡しする。それ以外に、社内のサーバーコンピュータにデータを保存し、そのほか会社が災害に遭遇したとき などずっと先を見越したいろいろな対策が必要です。私たちの会社は、創業から33期を迎えますが、それをはるかに超える長期のデータ管理をイメージした とき、その膨大さと、責任の大きさを考え気が引き締まります。何故なら、60年間データ保存をしていくには、本当に覚悟がいるからです。つまり最低でも この先60年以上私たちの会社を存続させることが必須となるからです。何と、100年以上の歴史をもつ会社になるという決意が必要なのです。
簡単に100年以上の歴史をもつ会社と言いますが、この日本中に100年の歴史をもつ会社がどれだけあるか考えてみても大変さが分かります。これを 実現していく為には、組織作りが必要です。具体的には高い技術を持った大工職の育成、社長である私が一線を退いても足腰の強い経営をしてける幹部の育成、 常に新しい技術を取り入れる柔軟な組織作り、これを避けては成り立ちません。そこには非情に多くの時間とコストと育て上げるという強い信念と忍耐が必要で す。それでも、私たちは着々とこの取組みを実行に移しつつあります。大工職については、28歳の社員が一人前に成り、一人で一件任されるようにまで成長し てくれました。今年も二人大工見習いを採用し、来期も採用を予定です。去年採用した営業職の社員は2級建築士の資格を取り、構造計算も一人で出来るまで成 長してくれました。施工管理も今一人居る社員のほか来期にはもう一人採用し、営業支援のための事務職の社員もも今年一人採用し、既に家歴書(60年間保存 すべき住まいの履歴書)を作成をはじめてくれています。今居てくれている社員は本当によく頑張ってくれています。ですから彼らには幹部育成の為の研修を行 なっており、私が一線を退く頃には立派な幹部に育ってくれていることでしょう。
話しが少しそれてしまったみたいですので話を戻します。今回の200年住宅構想に向けた「超長期住宅先導的モデル事業」申請について、私たちの申請 が採択されるか否かは11月の発表を待つまで分かりません。しかし私は、この構想は他の業界でも例が無い長期的は先を見据えた素晴らしい事業と思います。 だからこそ、私たちは今まで書き込んだ内容を踏まえてこの200年住宅構想に今後も取り組んで行きたいと思います。
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